妖精にさよならを
気付いたら平成が終わりを告げ、ゴールデンウイークも終わろうとしています。
平成が終わったと言われてもあまり実感がないのが正直なところではあるのですがそれでよいのかもしれませんね。
さて、もう少し平成の話をします。
前回のブログでイベントに参加するためにグランドリームに乗ったところです。
ついでに実家に帰ることになったので行きとは違うバスへ乗り込みます。
京急バス・京都交通「シルフィード号」
やってきたのは品川バスターミナル。
京急バスが管理しているようです。品川駅から少し歩くと幹線道路沿いに見えてきます。
ドアを入って感じたのは平成初期の雰囲気。正直に言えばやや古さを感じさせます。
1階はコインロッカーとカウンター、そしてシャワールーム。2階が待合所です。
正直浜松町でもよかったのですが、シャワールームがあったので品川にしました。
カウンターで「シャワーを使いたい」と申し出るとともに乗車券を見せると15分300円で使わせてもらえました。今回は連れと一緒なのでまとめて30分600円にしてもらいました。
建物が建物なので古さは否めないのですが乗車直前にシャワーが浴びられるのはありがたい。注意書きにもあるけど先に蛇口を開けておかないとしばらく水浴びになります。ちなみに左の蛇口をひねるとお湯が出ます。服脱ぐ前に靴下だけ脱いで蛇口を開けたほうがいいかも。
白状するとどっちがお湯かわかってなかったので10分くらい水浴びになって愕然としながら震えてました。
さて、前置きはこのぐらいにして乗り込みます。
この日は京急バスの担当でした。ベージュに3色のラインが入ったエアロクイーンに乗務員さんの標準語っぽい会話が「あぁ東京に来てるんだ…」と思わせるもの。田舎者だもの。
欲を言えば京都交通の「海の京都デザインバス」に乗ってみたいと思っていましたが当の京都交通担当便も新車での運行がアナウンスされていたので叶わぬ願い。
インターネットから京急バスの予約サイトを見るとこの日は残席わずかでみっちり乗ってくるはず。渋々B列を選びました。
昨日が昨日なので覚悟を決めます。荷棚に鞄を置くために一旦隣席に荷物を置かせてもらっていると乗務員さんから「今日そこ来ないから荷物置いといていいよ」の声。
あれ?
連れにも「浜松町出て空いてたらお兄さんの隣に行っていいよ」とのこと。
京都交通は電話と窓口で予約するのでインターネット予約では予約済表示になります。(この場合1A,B,Cなど)
今回は京都交通枠の座席が比較的空いていたようです。
品川を22:15に出発。乗車率は半分くらい。
乗ってから気づいたんですけどサービスコーナーがまだ利用できて、お茶と水が飲める。このご時世利用できるものとは思っていなかったので驚きとともにありがたみを感じます。
20分ほど走って浜松町バスターミナル。乗ってきたのは1人だけ。
見やれば左と前、右後ろが空席で後ろが連れ。連れの後ろも空席。となれば…
連れと示し合わせたかのように揃ってリクライニングを最大まで倒します。
B列にはプライベートカーテンがありませんがもはやさしたる問題ではない。
レッグレストまで使えばほぼ体は一直線。幸せか?(語彙力の崩壊)
浜松町を出ると少しして首都高に入るとご機嫌なドライブ。
小さな話し声もしないバスは快調に走り、心地よい緩やかな揺れに体を預け眠気が…
あーっお客様困ります!ディスプレイが眩しい!
せめてカーテンを、カーテン閉めて!ちょっと開いてる!
B列もカーテンほしい!おめめパッチリ!明るい!寝られない!
というわけで簡単には寝させてもらえませんでした。アイマスクも今度買います。
浜松町を出てから3時間、浜松SAで休憩。土産物を眺めたりしながら歩き回ります。
発車後やっと斜め前のおじさんがパソコンをしまってくれたのでしばしの眠りへ。
ここで連れが降りていき一人福知山へ。
福知山駅には15分早着、下車しました。
寝ぼけてシートのポケットにモバブとスマホを置き忘れたことに降りてから気づき、バタバタと取りに戻ったりしました。その節はお騒がせしました。
加えて実家に帰るはずが事情で帰宅することになりやや無駄足になってしまいました。
しかし振り返れば客のディスプレイが眩しかったこと以外困ったことはなく快適な時間でした。
亀岡、福知山と関西圏の大都市で乗降できないのが痛いといえば痛いのですが「海の京都」に代表されるように運行の趣旨に考えを巡らせば致し方ないところ。
また利用したい…のですが5/12発をもって休止に。
上記の案内を読めば乗務員不足によりとあり、社会的に吹き荒れる人手不足の波が押し寄せたことがわかります。
今後人手不足が解消されるとは思えず、おそらくはこれでお別れとなってしまうのでしょうね。
ひょっとしたらあの少し野暮ったいような品川バスターミナルに足を踏み入れることもなくなってしまうのかもしれません。
よい思い出をありがとう。